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これからサックスを始める方必見!サックスの種類について解説!

これから初めてのサックスを購入しようとした時、いろんな種類があって困りますよね。

「サックスってどんな種類があるの?」
「サックスの種類で何が違うの?」
「どのサックスから始めればいいの?」

それぞれのサックスの種類に得意なスタイルや音色の特徴があります。
これからサ楽器を購入する際に、ご自身の理想のスタイルに合ったサックスを選べるよう、ぜひ参考にしてください。

(電子サックスについては割愛します)

サックスにはソプラノ・アルト・テナー・バリトンの4種類ある

サックスは主に、以下の4種類があります。

  • ソプラノ
  • アルト
  • テナー
  • バリトン

<大きさ・見た目の違い>
短い ⇆ 長い

<重さ>
軽い ⇆ 重い

<音域>
高い ⇆ 低い

それぞれの名前は音の高さに合わせて決められていて、合唱の時のパート割りと一緒です。(テナーはテノールと同じです)

4つのサックスはそれぞれに違いがありますが、指遣い(運指)は全く同じです。

大きな違いは、楽器の長さです。
音の高さは楽器の長さに比例します。
テナーサックスはソプラノサックスの2倍、バリトンはアルトの2倍の長さがあるため、ちょうど1オクターブ、音域が異なります。

サックスは種類によって役割が違う

出せる音域が異なるので、担当するパート(役割)も変わってきます。
同じメロディーを得意とするサックス同士でも、音色や持ち味が異なります。

<音域>
高い ⇆ 低い

<役割>
メロディ ⇆ ベース・リズム

<音色の違い>(あくまでも大雑把な印象です)
ソプラノ
キラキラした、ポップス、煌びやか、星の瞬きのような

アルト
派手な、歌姫、パワーのある、強い女性、凛とした

テナー
ムーディー、JAZZっぽい、スモーキー、枯れ感のある、素朴な

バリトン
存在感のある、渋い、デカい、ベース役

どのサックスから始めるかを決める時に、この音色・持ち味の違いを把握することは、自分にマッチした楽器を選ぶことの近道といえます。
実際に聴き比べて、どんな違いがあるのかみていきましょう。

サックスの音色を聴き比べる

サックスの音色の違いをそれぞれ聴き比べてみましょう

ソプラノサックス

ソプラノサックスの特徴は、とにかく高音域であることです。星の輝きのようなきらびやかさが特徴です。映画音楽やポップスなど身近な音楽に溶け合っていることが多い。

アルトサックス

最もプレーヤー人口の多いメジャーなサックス。力強く派手さを演出できる。クラシックからポップス、ジャズまで幅広く活躍している王道サックスです。

テナーサックス

ジャズのイメージが強いが、独特の深みのある音色は他のサックスとよく解け合うため、アンサンブルなどにも重宝されます。特徴は、ムーディーでスモーキーな音色です!

バリトンサックス

バリトンサックスは4つのサックスの中で、一番大きく低い音が出るサックスです。

音域上、ベースやリズムを刻むといった縁の下の力持ちの役割が多いです。

ちなみに、さかなクンが吹いているサックスはバスサックスと呼ばれる、バリトンよりもひと回り大きなサックスです。

どのサックスの種類から始めるべきか?

音色の違い、それぞれの持ち味の違いを感じることができましたか?
違いがわかることで、自分のイメージにフィットした楽器を選べたり、「好きの発見」ができたりします。
これから楽器の購入を考えている方は、サックスの音色をなるべくたくさん聞いて、ご自身のイメージを大いに膨らませてください。

音色の聞き比べはいかがでしたか。
ご自身の「好き」を発見できたでしょうか。
さて、4種類のどのサックスを始めるか決まりましたか??
どれも魅力的でなかなか絞れませんね!
どのように決めるべきかお話します。

  1. 直感に従う
  2. アルトサックスから始める

1. 直感に従う

先程の聴き比べて、ビビッときた音色があったり、強く憧れを抱いたパフォーマンスがあった場合、その直感に従って楽器を選ぶ事はとても重要なことです。
なぜなら解像度の高いイメージは、上達に必要不可欠だからです。
強い憧れは、モチベーションの維持や継続の原動力になります。まさに「好きこそ物の上手なれ」。
直感や感情の揺さぶりを、ぜひ大事にしてください。

2. 王道!アルトサックスから始める

2つ目は、王道のアルトサックスから始める選択です。
アルトサックスはもっともプレイヤー人口が多いアルトサックス

たくさんのプレイヤーがアルトサックスを演奏する理由の1つに、始めやすさがあります。

始めやすさとは、例えば

  • アルトサックス人口が多いので楽譜が豊富
  • 軽くて短く、吹きやすいので老若男女におすすめ
  • 最も安価に手に入る
  • モデルが豊富

他の楽器と切り替えしやすい
ケース等のアイテムが充実

いくつか深掘りしていきましょう。

老若男女におすすめ!

アルトサックスは重さが2キロ前後と、4種類の中でも軽量です。座って演奏する場合も、立つ場合も、正面に構えることができます。(テナーとバリトンは横に管体をずらす)
サックスはストラップというアイテムで首から楽器をぶら下げます。
当然、楽器が重くなればなるほど体に負担がかかり、軽くなるほど負担は軽減されます。
一番軽いのはソプラノサックスですが、高音域を操るソプラノは、求められる技量がより高度なため、初心者にオススメしやすいサックスとは言い難いです。
ソプラノの次に軽いアルトサックスが、取り扱いやすいのですね。

このように老若男女にとって扱いやすいというのがアルトサックスの始めやすさです。
またプレイヤーが多く、生産数も多いことから周辺アイテムも充実しています。
例えば楽器ケースもたくさんの種類があります。手提げタイプやリュックタイプ、より軽量化されたケースもあります。
ケースなど、アイテムの使い勝手は、練習のしやすさにも関わってきます。アイテムが充実していて選択肢があることは、毎日の練習を快適にするひとつの手段となります。
アイテムが揃っていて選べる!というのも大切なのです。

最も安く、モデルが豊富!

次は、価格とモデルの数をみていきたいと思います。某メーカーさんのホームページを参考にしてみます。(2024年12月時点)
アルト-ソプラノ-テナー-バリトンの、それぞれ最も安価なモデルを比較します。

アルト 176,000円
ソプラノ 297,000円
テナー 253,000円
バリトン 693,000円
(これらはメーカーの希望小売価格なので、実際にお店で売られるときはもう少し安くなってる場合が多いです)

一目瞭然です!アルトサックスが最もリーズナブルでした。
アルトの方が需要があり製造数が多いことが、アルトが安価な理由のひとつです。
また需要があるので、アルトには他よりも安価なモデルがあります。

続いて、モデルの数も比較してみました。
アルト 10機
ソプラノ 3機
テナー 7機
バリトン 3機

現行品の数でも、頭1つ抜けてアルトサックスが多いことがわかります。それだけ多くのプレイヤーがおり、ニーズがあるといえます。

安くて、選べて、始めやすい!それがアルトサックスなのです。

楽器をどこで購入するか、購入方法におけるメリットとデメリット

さて次に楽器をどこで購入するかをお伝えします。
「どのサックスを始めるかは決まったけど、まだメーカーもモデルも決まっていないのに、どこで購入するかは少し気が早いのでは?」
と思われるかもしれません。
購入方法をこのタイミングでお伝えする理由は、購入場所や方法で出会えるサックスが変わってくるからなのです。

どこで購入するかを次のように分けてみました。
A.楽器店で新品を購入する
B.楽器店で中古を購入する
C.ネット通販で新品を購入する
D.ネット通販で中古を購入する
E.プロの選定で購入する
F.レンタルを利用する

まずはAからDを比較していきましょう。
購入する場所は大きく、楽器店とネット通販に分けられます。
さらに楽器を新品で買うか中古で買うかもポイントです。

A.楽器店で新品のサックスを購入する
メリット
試奏できる
教室と紐付いていて、楽器を始めやすい
教室の先生が試奏してくれる
デメリット
展示された楽器からしか選べない
楽器店の売りたいものがオススメされるやすい
ニーズ以上の高スペックな楽器がオススメされるやすい

B.楽器店で中古のサックスを購入する
メリット
試奏できる
ヴィンテージが手に入る
現行品が安く手に入る
デメリット
店舗数が少ない
リペア(修理)が必要
1人では楽器の状態が判断できない

C.ネット通販で新品のサックスを購入する
メリット
店頭より安価に購入できる
楽器店にないメーカーやモデルが手に入る
デメリット
試奏できない
メーカーの評判やモデルの性能など下調べが必要
自己判断で購入するので不安

D.ネット通販で中古のサックスを購入する
メリット
個人間での取引となり安価になりやすい
ヴィンテージが手に入る
現行品が安く手に入る
デメリット
試奏できない
市場が小さいため選ぶほど数がない
偽物があり信用度が低い
リペアが必要
楽器の状態が分かりづらい

楽器店とネット通販を比較すると
試奏ができるかどうか
取り扱いメーカー・モデルの幅
に大きな差があらわれます。

ネット通販の場合、メーカーやモデルが揃っていますが、評判の下調べなどを1人で行なうのは大変です。
しかも、100%自己判断で購入することになり、大変不安が大きいと思います。
それでも店頭価格より安価に購入できる事は、ネット通販の最大の魅力です。

楽器店での購入は、やはり安心感があります。注意が必要なのは、自分のニーズ以上の高性能な楽器をお勧めされる傾向があることです。
楽器店には売りたい楽器があることを認識しておくと、確かな買い物ができそうです。

さて、購入場所に関連して新品を買うのか中古を買うか、という選択も注目ポイントです。
それぞれのメリットとデメリットは上記の通りですが、中古楽器を購入する場合、一定の環境が必要ということをお伝えします。

中古の購入を検討するために望ましい環境

周りにサックスに詳しい友人や仲間がいること
腕の良いリペアマン(修理の専門家)がいること

上記のような環境が望ましい理由は、
中古楽器はリペア歴が不明
現状、楽器がどんな状態か判断することが難しい
からです!
ですから、周りにサックスに詳しい友人や仲間がいると心強いわけです。
それから、状態のわからない楽器を購入することになります。腕の良いリペアマンがいると安心感があります。

中古で購入する場合は、以上の環境が整っていることが望ましいです。
相談できる仲間に、どんどん相談してみて下さい!

次にE.プロの選定を見ていきましょう。

サックスと言う楽器は、1本1本が職人さんの手仕事でできています。したがって楽器ごとに個体差が生まれます。
選定とは、個体差を見極めてより良い楽器を選ぶことです。
プロの奏者の選定は、より安心感がありますが、楽器代とは別に選定料が発生します。

また、プロの方や先生と同伴で、選定する場合もあります。
実際の選定過程を見れるので、音色の違いや音の良し悪しを体験できると言う意味で、とても良い機会になります。

E.選定
メリット
個体差を見極めてもらえる
プロが選ぶので安心感がある
(同伴)音色の違いを体験できる
デメリット
選定料がかかる

あるいはF.レンタルと言う選択肢もあります。
料金は月額制で、途中からレンタル代を充当して楽器の購入ができるというサービスが多いようです。
メーカーや大手楽器店が展開しているので安心感があります。
デメリットは、
付属品のリードを自分で準備すること
送料の負担があること
メリットは、
高価な楽器を一大決心して購入するよりも、心理的なハードルがかなり低くなること
続けられる自信がない方や、まずはどんな楽器なのか知りたい方にお勧めです。

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最後までお読みくださりありがとうございました。
次回は、おすすめメーカーとモデルを紹介いたします!ぜひ併せてお読みください。

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