速くタンギングするための5つのステップ!サックスのタンギング基礎とコツ

サックスで速い曲を吹くときに困るのが指回しとタンギングです。
実際、タンギングで苦戦している方は多いです。

速い曲が吹けるようになるためにも、タンギングが速くできることは重要ですね。

口では「タタタタタタタタタタ」と速く言えるのに、サックスでは速くできないのにはたった1つの理由があります。

タンギングの速さの最低ライン

タンギングは速くできればそれに越したことはありません。

どれくらいのテンポで16分音符を4拍連続でタンギングできるかで、タンギングの熟練度がわかります。

  • ♩=80: 最低ライン
  • ♩=100: 合格
  • ♩=120: 達人
  • ♩=130: 鉄人
  • ♩=140: 仙人
  • ♩=150: 神

正直サックスで♩=150の16分音符のタンギングができる人は見たことがありません。
(トランペットやトロンボーンでは見たことがあります)

僕はタンギングには相当自信がありますが、きちんとコントロールできるタンギングの速さは過去最高でも♩=132が限界でした。
普段は最低でも♩=120でできるように維持しています。

もし♩=140以上で16分音符のタンギングができる人は友達になりたいので是非連絡してくだい。

タンギングを速くできないたった1つの理由

サックスがリード楽器だから速くタンギングができないのです。

リード楽器はマウスピースとリードを口の中に入れて吹きます。
そのためタンギングをする時は、舌で口の中のリードに触れます。

普段と口の中の状態が違うため、そもそもリード楽器のタンギングは難しいのです。

どうすれば速くタンギングできるようになるのか?

正直よほど特殊な曲をでない限り♩=100で16分音符のタンギングができれば十分です。

そこで♩=100で16分音符のタンギングができるようになるための方法をお伝えします。

以下の5つのステップを確実に行えば、必ず♩=100でタンギングできるようになります。

  1. 舌の位置を見直す
  2. タンギングの発音を見直す
  3. 余分な舌の動きを無くす
  4. リラックスする
  5. 舌の筋トレをする

1.舌の位置を見直す

速くタンギングできない人に圧倒的に多いのが、舌の位置が正しくないことです。

サックスでタンギングをする時は、舌の先端を下の前歯の裏側につけ、舌の先端から1.5cmくらいのところを、リードの先端から7mmくらいまで触れて、タンギングします。

舌の裏側でタンギングしていたり、舌の先端が下の前歯の裏側についていなかったりすると、そもそも舌を速く動かすことができません。

まずは速く動かすことができる舌の位置にすることが大切なのです。

タンギングの発音を見直す

タンギングの発音は「タタタタ」や「トゥトゥトゥトゥ」だと思っている方がいますが、じつはサックスの場合は「ジジジジ」や「ニニニニ」の方がやりやすいのです。

先にお伝えしたように、サックスはリード楽器なので口の中にあるリードに舌を触れることでタンギングします。
この時に「タ(Ta)」や「トゥ(Tu)」など発音の子音が「T」だと舌の先端が大きく動きすぎてしまうのです。

サックスのタンギングは舌がリードに少し触れるだけで十分はっきりとタンギングできるので、「ジ」や 「ニ」で充分なのです。

3.余分な舌の動きを無くす

舌の余分な動きが無くなれば当然速くタンギングできます。
舌の余分な動きは、先ほどの発音を直せばほとんど無くなります。

ただ、それでもたまに、舌を速く動かそうとするあまり、舌が大きく動きすぎてしまう方がいます。

舌が余分な動きをしているかどうかは、鏡を使って自分の顎の下を見ながらタンギングしてみるとよくわかります。

舌が余分な動きをしていない人は全く動きません。

4.リラックスする

人間は力が入ると速く動けなくなります。

必要なところにだけ力が入り、他はできる限りリラックスする。

これはタンギングだけではなく、他の全てに言えることです。

5.舌の筋トレをする

1〜4をちゃんとやれば、ほとんどの方が♩=80で16分音符の速さでタンギングができるようになります。
ここで初めて、速くタンギングするための練習をして、舌がちゃんと動くようにトレー二ングするのです。

♩=100で16分音符の速さでタンギングができるようにするためのおすすめの練習方法は以下の通りです。

  1. メトロノームを♩=80で鳴らす
  2. ♩=80ができたらメトロノームの速さを4上げる
  3. ♩=100まで4ずつ上げ続ける
  4. これを毎日10分続ける

きちんと丁寧に毎日やれば、一週間もあれば♩=100で16分音符の速さでタンギングができるようになります。
試してみてください。

「筋トレ」と書きましたが正確には「コントロールできるようにする」です。

これは他のどの練習でも言えることですが、人間は身体の動きを意識しながら反復することでその動きを覚えます。
慣れてくると意識しなくてもその動きをできるようになり、スムーズに動かせるようになります。

ここで必ず押さえる大切なことが2つあります。

  • コントロールできるレベルから始める
  • 少しずつレベルを上げる

この2つです。

まとめと練習方法

サックスでタンギングを速くできるようになる手順は以下の5つです。

  1. 舌の位置を見直す
  2. タンギングの発音を見直す
  3. 余分な舌の動きを無くす
  4. リラックスする
  5. 舌の筋トレをする

♩=100で16分音符の速さでタンギングができるようにするためのおすすめの練習方法は以下の通りです。

  1. メトロノームを♩=80で鳴らす
  2. ♩=80ができたらメトロノームの速さを4上げる
  3. ♩=100まで4ずつ上げ続ける
  4. これを毎日10分続ける

きちんと丁寧に毎日やれば、一週間もあれば♩=100で16分音符の速さでタンギングができるようになります。
試してみてください。

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